Media Blog
欧州で見た「合理的に環境を選ぶ社会」。
東大 × ダイキン UGIPでのヨーロッパ滞在が、いまの私の原点になった話
ふるぷらで事業に向き合う今、ふと立ち返る"原点"がいくつかあります。
そのひとつが、大学時代に参加した UGIP(University Global Internship Program) です。
これは東大とダイキンが共同で実施しているグローバルインターンシップで、私は 欧州滞在型 のプログラムに参加しました。
環境先進地域として知られるヨーロッパで、ダイキンのヒートポンプ(HP)事業の拡大戦略を考えるという、非常に実践的なプロジェクトです。
ドイツ・ベルギー・フランスを巡りながら、現地の"空気"を知る
インターン期間中、私たちは ドイツ・ベルギー・フランス の3ヵ国を移動しながら、現地の環境関連産業を徹底的に調査しました。
- 地元のヒートポンプ販売者(インストーラー)への訪問
- 製造工場の見学
- 現地従業員とのディスカッション
- 街中での生活導線の観察
ただ机の上で情報をまとめるのではなく、生活の中で技術がどう受け入れられているかを体感する機会が多くありました。
プロダクトの価値は技術だけでは決まらない。
そこに住む人の生活文化や価値観が深く関わっている——
そんな当たり前のことを、現地での経験を通して実感しました。
環境先進地域の「合理性」。日本との違いが鮮烈だった
最も衝撃的だったのは、欧州における環境への向き合い方でした。
日本では環境配慮の消費行動は、どこか"意識の高さ"のようなものが要求されがちです。
「エコに優しい商品を選ぼう」
「環境のためにこうすべき」
という、ある意味で "意識に依存する文化" だと感じます。
しかし欧州ではそれが全く違いました。
環境に良い選択肢が、
合理的に最も得で、最も便利で、最もストレスが少ない。
その結果として、住民が特別な意識を持たなくても自然と環境負荷が低い暮らしをしているのです。
「これは文化を変えるのではなく"仕組みが人生を変える"のだ」
そう思った瞬間でした。
この構造は、現在私が携わっているサービス ふるぷらのMission にも深くつながっています。
行動変容を"意識"に頼るのではなく、仕組みそのものをより良くしていくという発想です。
現地の従業員と交わした議論が、提案を磨いた
このインターンでは、訪問や調査だけでなく、現地従業員との議論を重ねながら、最終的にダイキンへの戦略提案をつくり込んでいきました。
彼らの視点からの
- ヨーロッパ市場の難しさ
- 政策が消費行動をどう動かしているか
- ヒートポンプ浸透の本当のボトルネック
といった意見は、机上の情報では得られないリアリティを持っていました。
議論を重ねるごとに、私たちの案は磨かれ、
「グローバル企業の戦略とはこういう積み重ねで作られるのか」と肌で理解できました。
この経験が、私の価値観に結びついている
UGIPでのヨーロッパ滞在は、単なる海外インターンではありませんでした。
環境問題、市場、文化、政策、生活者の行動、その全てが複雑に繋がっていることを"体で覚えた時間"でした。
そして、今私がふるぷらで掲げるMission——
「行動変容を仕組みから支える」
という思想は、この時の原体験が大きく影響しています。
環境配慮でも、地方創生でも、ユーザーの課題解決でも。
意識に頼らず、仕組みで、人の行動をより良い方向へ導く。
その重要性を初めて強く感じたのがこのUGIPでした。